「レイン、そっちじゃない」
「あ?こっちの方が近いだろ?」
「ああ、だがあの道から帰るぞ」
「なんで?遠回りじゃねーか。重いしヤダ」
「ならば俺が持とう」
「いいっつーの!テメエ俺より重いもん持ってんじゃねーか」
「別にこれくらいなんともない」
「(ムカッ)俺だってなんともねーよッ!!これくらい!!」
「そうか、重くないなら別にあっちから帰っても問題ないな」
「ッ!」
「行くぞ」
「ちょッ!?待てよッ!!――ったく、イミわかんねえ…」
「…少しはわかって貰いたいんだがな」
「何がだよ」
「お前と二人で出かけることは殆どないからな。たまには一緒に歩きたい」
「――――ッな、なッ!!?」
「ほら、行くぞ」
「〜〜〜〜〜〜ッッ」
「…そんな顔をされると、外であることを忘れてしまうぞ?」
「―――ばッ、ば、ばばッ、馬ッッ鹿じゃねーのッッ!!?」
「レイン、顔が真っ赤だ」
「だ、だ、誰の所為だと――ッ」
「俺のことで、お前がそんな風にうろたえてくれると嬉しくなる」
「〜〜〜〜〜〜ッ!!??」

「――うん、やはり近道から帰るか」
「な、」
「お前のそんな顔を他の誰かに見られるのは好ましくない」
「――ッ!!」
「レイン、早く戻って部屋に行こう」
「―――ッ、てめッ、何する気だッ!!?」
「…いくら俺でもこんな往来で口にするのには抵抗があるぞ」
「阿呆かーーーーーーーッッッ!!!!」






何を考えているんだか(笑)




ブラウザバックでお戻り下さい。