「寒い！」

「あ、お帰りレインにーちゃん」
「マジで寒い！もう春じゃねーのか！」
「暦ではね。５度切らないだけマシだよ。アレ？みりんは？？」
「………忘れた」
「もー！何のためにメモ渡したのさ！」
「うるせー！なら自分で買いに行け！」
「ったくもー…ま、まだ少しあるからいいや。ありがとね」
「おう。ナイヴスは？」
「部屋じゃないかな」
「ん」
「ちゃんとうがい手洗いしてよね！」
「俺はガキか！」
「似たようなもんでしょ」
「うっせ！」


・
・
・


「ナイヴスいるか？入るぞ？」
「レイン、帰ったのか。おかえり」
「ん」
「何を持ってるんだ？」
「クリーム饅。食うか？」
「…いや、良い」
「美味いのに」
「匂いからして甘い」
「何でそんな甘いもんキライなんだよ」
「キライな訳じゃないが…自分で買ってまで食べようとは思わない」
「ようはキライなんだろ？」
「……そう…なのか…？それにしてもお前は食べ過ぎだろう。なんだ、今流行りのスイーツ男子というやつか？」
「……ヤメロ、お前が言うな気持ち悪ぃ」
「…失礼なヤツだな」
「にしても外マジで寒かったぞ。もういい加減暖かくなっても良い時期じゃねぇの？」
「そうだな。今年は寒い」
「すっかり冷えちまった」
「何も着ていかなかったのか？」
「ん」
「それはいくらなんでも流石にまだ寒いだろう。風邪引いたらどうするんだ」
「こんなに寒いとは思わなかったんだよ。風邪引いたら引いたで。ん」
「？」
「ん！」
「なんだ？」
「…その持ってる本邪魔」
「？…何故だ？」
「良いから置け」
「？？」

「んしょっと」
「――――ッ！？」
「よし」
「レ、レインっ…？！」
「あ？」
「いや、その…！これは…？」
「寒ぃから」
「えっと…………」
「何動揺してんだよ」
「〜〜〜っ、レ、レイン…」
「ぬくい」
「そ、そうか？」
「ん」
「……手、冷たいな」
「だろ？」
「…ったく、仕方ないな。ほら右手も貸せ」
「ん」
「温かいか？」
「ん。いっつも思うけど、お前体温高いのな」
「お前が冷た過ぎるんだ」
「クリムソンはどーだろな。アイツも体温低そうだけど」
「…！……レイン」
「ん？」
「…俺以外にこんなことするのは禁止だ」
「はぁ？」
「ッ！まさか、先生にもしているのか！？」
「するか馬鹿！」
「本当だろうな…？」
「しねぇっつーの！」
「……なら良いが…」
「……………」
「俺以外はダメだからな」
「……………」
「……レイン！」
「しつこい」
「…ッ！だ、だが」
「お前ホントウザイ」
「………すまん」
「――――」


「…つか、お前だからするんだろ」
「！！！」
「……………」


「…レイン」
「あ？」


「…このまま押し倒して良いか？」


「クリーム饅食うからヤダ」
「…………」




終

ナイヴスの膝に乗るレインを想像してください…可愛いｗｗｗ




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