酔っ払いには注意しましょう。 來羅



たぁだいま〜〜〜!!

バタン!バタバタバタ!!

「うるさいよ二人とも!今何時だと思ってん…って酒臭ッッ!!信じらんない!一体どれだけ飲んだのさ!!」
「やだなぁ〜、ほんの1杯2杯だよ〜〜ふふふ〜シャンタオったら大袈裟なんだから〜」
「先生明日休診日だって勘違いしてない?!」
「だぁいじょ〜ぶだぁいじょ〜〜〜ぶ〜〜♪」
「もう!レインにーちゃん!ちゃんと先生見ててくんなきゃダメじゃん!」
「あぁ〜?ちゃんと見てたぜ?見てた見てた」
「……見てただけだね」

「二人とも帰って来たのか」
「あ、ナイヴスにーちゃん、ごめん起こしちゃったかな」
「いや、まだ寝てはいな―――」
「ナイヴス〜〜〜♪今日も君はデカイねぇ〜ふふふ〜」
「せ、先生?!」
「こんなにデカイんだから君のジュニアもきっと大層デカぐぶふっぁッッ!!!」
「………ッ?!」
「ごめんねナイヴスにーちゃん、この腐れ変態酔っ払いは僕が連れてくから、金髪ザリガニお願いね」
「あ、ああ」
「てめっ、クルーガーはザリガニじゃねぇっつの!」
「はいはいはいはい早く寝てよね!おやすみ!」
「…のガキっ」





「…レイン、一体どれだけ飲んだんだ?」
「そんなに飲んでねぇよ」
「いや…そんなフラフラで歩かれると説得力に欠けるんだが」
「るせぇなぁ〜」
「ってレイン!何処に行く!そこは俺の部屋だ!」
「あぁ〜?なんだって〜?」
「……(相当酔っ払ってるな)」
「〜〜♪」
「こらレイン!あ、おい!俺のベッド…!」
「ん〜〜〜」
「あぁもう、せめて服を脱げ、皺になるぞ」
「ん〜〜?」
「レイン!」
「…………」
「……レイン?」
「……Zzz…」
「……。はぁ…ったく…世話の焼ける…」

ごそごそ。ごそごそ。

「?…この服はどうなってるんだ?」

ごそごそ。ごそごそ。

「っと…ここを外して…?ほら、レイン、袖を抜くぞ」
「……Zzz…」
「…ふぅ。とりあえず上着さえ脱がせば良いだろう。ったく…」
「……Zzz…」


「……………」
「……Zzz…」

「…細いな…」
「……Zzz…」

「……Zzz…」
「…白いな…」

サラ。

「…あれだけ跳ねてる割に意外と柔らかい髪をしているんだな」
「……Zzz…」
「…睫毛も長い…」
「……Zzz…」

「……………」

さわ。

「んっ…ん〜〜」
「……ッ!!」Σビクッ

(って俺は一体何をしようとしたんだ…!!)
「…ん〜…」

ゴロン。

「…………」
「……Zzz…」
「……はぁ…(何故だ。目に毒だ…)」


++++++++++++++++++


チュンチュン チチチ…


「…ん…ん〜〜……ぅわぁあっ!!!」
「おはよう、レイン」
「お、おお、おはようじゃねぇよっ!!なんでテメェが俺のベッドにいるんだよ!!!」
「ここは俺の部屋だ」
「ああ?!えっ!?…ってそんなこたぁどーでも良いんだよ!!なんで一緒に寝てんだ!!」
「お前が寒いと思っ――」
「布団をかけろ布団をッ!!普通男にひっついて寝ないだろ!!馬鹿かテメェは!気色悪ぃな!!」
「…………」
「あぁ寝覚め最悪!くそっ!!」


バタンッ!!!


『あぁ、おはようレイン。って…そこはナイヴスの部屋じゃ…。き、君達いつの間にそんな関係に――』
『殺すぞ変態ヤブ医者!!!』


・・・・


「……確かに、先生にはしないな…気色悪い…」

「…はぁ…(俺としたことが…結局一睡もできなかった)」


ふわり。


「…!」


「………。…良い匂いだな、アイツ」



おわり。

レインの残り香にドチドチなナイヴス(’ω’*)




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