ナイヴス×レインF 來羅



「おい、俺の服が1コも見当たらねぇんだけど誰か知らないか?」
「1着も?俺は知らないが」
「僕も知らないよ?」
「私も…。あ、でも、クリムソンが昼間レインの部屋にいたから、クリムソンなら知ってるかも」
「はぁ?!アイツ、勝手に俺の部屋に入って何してたんだよ!」
「今日は電気工事の人呼んであったから、配線の関係で多分みんなの部屋に入ってると思うよ?」
「電気工事?何かあったのか?」
「んー、処置室の電気が点かなくなっちゃって。蛍光灯替えても何してもダメだったから、業者の人呼んだんだ。
そしたら配線が切れてたみたいだよ?だから配線新しく通すのにみんなの部屋入らなきゃいけなかったみたい」
「…そういう理由があるなら良いけどな」
「…しかし、それならそれで言っておいて欲しいものだな」
「なんで?見られちゃマズイものでもあるの?」
「エロ本でもあったか?」
「ち、違う!!世間一般のプライバシーの問題だ!!」
「慌てるところが怪しいっつーの」
「レイン!」

「いや〜〜、疲れた疲れた」
「あ、先生、診察最後の人ちゃんと終わった?」
「もちろん。しっかり手当しておいたよ」
「おい、クリムソン」
「ん?なんだいレイン」
「俺の服が1コもねぇんだけど。お前知ってんだろ?」
「へ?………あ、」
「あ、ってなんだ!」
「…いやぁ…そのぉ、ね?今日、電気工事の人が来てねぇ、配線の関係でちょっとみんなの部屋に入らせてもらったんだけど…」
「それはシャンタオから聞いた」
「そのぉ…診察の途中だったから、ついつい蓋の空いた消毒液のボトルを持ったままだったんだよね?」
「ほぅ。…で?」
「それで、レインの部屋に入った時に躓いてしまってねぇ…」
「…………ほぅ」
「かかってたレインの服全部に消毒液をぶちまけた挙げ句、転びそうだったからついつい服を掴んじゃって、
落ちた服に絡まりついでに思いっきり踏み付けちゃったんだよね」
「……で?俺の服は?」
「全部洗濯機の中。もちろん、回してはないけど」
「はぁ?!ふざけんなお前!!すぐ洗って干しとけよ!」
「診察の途中だったんだから、仕方ないだろう?後で洗濯機回しておこうと思ってたんだけど、
診察してるうちすっかり忘れてしまったよ」
「忘れんなバカ!どーすんだよ?!俺今日メッチャ汗かいたんだぞ!着替えナシとか無理!!」
「買ってこれば??」
「今何時だと思ってやがる!!こんな時間に開いてる服屋なんてねぇよ!」
「なら私の白衣を貸してあげよう」
「下着に白衣ってただの変態だろ!!!」
「えっと…エクリプスにもらった服ならたくさんあるけど…」
「おい、何言ってんのお前」
「あぁ、でもレインなら細いから着れるかもねぇ」
「と思って」
「そーいう問題じゃねぇ!!」
「面白いから着てみたら?」
「ふざけんなっ!!」
「じゃあ明日服乾くまでパンツでいるのとパンツに白衣を纏っているのとどっちが良い??」
「選択肢おかしいだろッ!!おいナイヴス、お前も何とか言え!」
「……下着に白衣よりは、女物でも服を着ていた方が良いんじゃないか?」
「はぁ?!お前まで…!!」
「ほらほら、レイン、諦めなさい。ほら、ノワールが調度服を持ってきてくれたよ」
「あ、コラ、ノワール!!余計なことすんな!!」
「大丈夫。スカートとかワンピースとかは持って来なかったから」
「ホントだ。割とシンプルなやつだね。これなら良いんじゃないの?レインにーちゃん」
「…チッ、面白くない」
「何か言ったかヤブ医者!!!」
「レイン、このトップスなら無地だし、良いんじゃないか?」
「じゃあ下はこれかな。着てみたら?」
「……お前等、面白がってるだろ」
「じゃ、下着白衣――――」
「わかったよ!!!クソッ!!!」







「……ホントに着れた」
「や、袖若干足りないし、コレ腹見えてるだろ…」
「何も着ないよりは良いと思う。それに、結構似合ってる」
「ノワール、ソレ褒めてねぇぞ」
「でも流石女性ものなだけあって、身体のラインがハッキリ解るねぇ」
「うん、レイン、細い」
「お前、ちゃんと食べてるのか?」
「お前等の前で食ってるだろ!!!」
「…………それにしても…」
「あ?」
「いや…その、」
「なんだよ」
「何と言うか…」
「何なんだよ!」

「なんだかエロいよねぇ」
「せ、先生!!」







「脱ぐッ!!!!」
「あはははははは!」
「笑ってんじゃねぇ!!」
「似合ってるのに」
「うるせぇ!!!」
「……仕方ない」
「あぁ?!」
「俺の服を貸そう」
「なっ……!!貸す服あるなら最初っから言え馬鹿!!!!」



+++++++++



「クソ、ハメやがって。最初っから言えよ!」
「いや、正直見てみたかった」
「アホか!!」
「いや、でも実際似合っていたぞ」
「だから嬉しくねぇっつーの!!」
「…っと、あった。パーカーだが」
「ん」
「俺でも少し大きいから、お前にはもっと大きいかもしれない」
「女物よりマシだ」
「下はコレで良いか?」
「サンキュー」
「…ウェストは確実に弛いだろうが…」
「落ちなきゃ良い。じゃ、シャワー浴びてくる。借りるぜ」
「ああ」



+++++++++



「……んと。……んー、やっぱデケェな」
「レイン、どうだ?」
「おわっ?!まだ着替え中だっつの!!入ってくんなよ!!」
「別に問題は…―――――ッ!!?」
「…どうした?」
「―――――っ」
「???」
「…っ、いや、…なんで下を先に履かないんだ」
「あ?先に手ぇ伸ばして取れたのがパーカーだったんだよ」
「そ、そうか…」
「?…なんでお前赤くなってんの?」
「…い、いや」
「……………」
「……………」
「……えっと?」
「……………」
「……お、お前、…変な目で見んなよ?」
「…………ッ?!(Σビクッ)」
「―――ッ!!!で、出てけアホっ!!!」
「い、いや、だ、だだ断じて俺は…!!」
「どもるな!!マジかよっ?!」
「そ、そんな、別に俺はっ、大きいパーカーで生足の姿に所謂『萌え』というものを感じた訳では…!!!」
「何言っちゃってんのお前!!」
「ハッ!!」
「『萌え』ってなんだよ!!馬鹿なのか!?いや馬鹿だろ!頭沸いてんだろ!!」
「い、いや、その」
「お前最近ホントざけんなよ!!もう良いから出てけっ!!!」
「す…すまない…」
「アホ!!!」


「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「………レイン」
「あぁ!!?」


「……その格好で…俺の部屋に来ないか」



「死ねッ!!!!!!!」







変態ナイヴス・・・生足レイン萌ゆる(*´艸`)




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