ナイヴス×レインE 來羅
「レイン」
「…………」
「レイン」
「…………」
「…無視するんじゃない、レイン」
「…………」
「レイン、ちょっとそこのソースとってくれるかな」
「ほらよ」
「…………」
「あ、レインにーちゃん!またそればっかり食べてる!!病み上がりなんだからもっと野菜食べなよ!」
「るせーな!もう治ったっつーの!何食おうが俺の勝手だろっ」
「…レイン」
「…………」
「おい、レイン」
「…………」
「…えっと、二人はどうしたの…?」
「さてねぇ…2日前からずっとこんな感じだよ。ま、大体の予想はつくけれど」
「?」
「痴話喧嘩みたいなものだよ」
「痴話喧嘩?」
「そ。レインに至っては無視どころか絶対目も合わせようとしない。徹底してるねぇ…」
「えっと…ちょっとナイヴスが可哀想…」
「案外自業自得かもよ?」
「??」
「ま、ノワールは気にしなくて良いんだよ」
「ごちそうさまでした」
「あれ、もう良いの?」
「ん。寝る」
「やっぱりまだ調子良くないんじゃ…」
「そんなんじゃねーって。ただ眠ぃの。心配すんな」
「う、うん…」
「じゃ、部屋戻るわ」
「おやすみー」
「おやすみ」
「………俺も、行きます」
「え?ナイヴスも?」
「えー、まだいっぱい残ってるよ!」
「すまない」
「まぁまぁ、行かせてあげなさい、シャンタオ」
「もーー…」
「残り物は明日の朝責任持って食べるから置いておいてくれ」
「んー、わかったよ」
「すまないな」
「もー、ケンカしたんならさっさと仲直りしてよね!コッチだって気ぃ遣わなきゃいけないんだから」
「いや…ケンカした覚えはないんだが…」
「いいから。ほら、ナイヴス行っておいで」
「すいません」
・
・
・
「レイン」
「…………」
「レイン」
「…………」
「……レイン」
「…………」
「レインっ!!」
「ッて……!!髪引っ張んなアホ!抜けるだろうが!!」
「お前が無視するからだろう」
「つかいちいち触るな!」
「お前が素直に反応を返せば済むだけの話だ。何をそんなに怒っている?」
「…怒ってねぇよ」
「いや、怒ってる」
「怒ってねぇ」
「怒ってる」
「怒ってないって」
「…怒ってるじゃないか」
「怒ってねぇっつーの」
「…………」
「…………」
「…レイン、何故目を合わさない?」
「…うるせぇな」
「本当に怒ってないのか?」
「怒ってねぇっつってんだろ!しつこい!」
「ならコッチを見ろ」
「……………」
「レイン」
「…何でだよ」
「怒ってないんだろう?」
「…怒ってねぇよ」
「なら目を合わせてくれても良いだろう」
「…必要ねぇだろ」
「ある。いつもは真っ直ぐ俺を見ている」
「だから変な言い方すんなっつの。話してる相手を見るのは普通だろ」
「今、お前はその普通が出来てないんだが」
「…(しまった…)」
「レイン」
「…………」
「こっちを見てくれ」
「…………」
「レイン…」
「…………」
「…………はぁ」
「…………」
ぐいっ!!
「ぅ――――っ!!?」
「レイン」
「―――――ッ!!」
「……………」
「〜〜〜〜〜っ、離せッ」
「…………レイン?」
「〜〜〜〜っ」
「………何でそんな赤く…」
「う、うるせぇな!!!」
「…そんな真っ赤になられると…その、俺もつられてしまうんだが…」
「知るかっ!なら手ぇ離せよッ!」
「…………」
「…………何だよ…?」
「…レイン、まさか、照れてるのか?」
「あぁ?!」
「図星だろう」
「っ…!そん…な…コト…」
「恥ずかしくて俺を避けていたのか?」
「〜〜〜〜っ」
「どうなんだ?」
「〜〜ぅ…」
「ん?」
「う、うるせぇな!悪いかっ!!普通こうなるだろ!!あんなことされて…!………あんな…〜〜〜っ」
「……………」
「………クソッ」
「……………」
「んだよ?!」
「……………」
「何か言えバカ!!」
「………いや…」
「あぁ!!?」
「………その…男のお前に言うのも何なんだが…」
「……あ?」
「何と言うか、その、…可愛くて」
「はぁぁあ?!!」
「怒るな」
「野郎に言うセリフじゃねぇだろ!!」
「思ってしまったものは仕方ないだろう」
「ふざけんな!!大体お前、マジでおかしいぞ?!脳ミソ腐ってんのか!?」
「失礼だな。俺は何処もおかしくないし、自然と出てくる感情には逆らえない」
「だーかーらッ!!それ自体―――…ッ!?」
「…こうやって、抱きしめたくなる」
「〜〜〜〜〜〜っ」
「おかしいか?」
「……おかしいだろ」
「…そうか。ならそれで構わない」
「俺が構うっつーの!」
「お前が心の底から嫌だと言うなら止める」
「…………っ」
「嫌か…?」
「……………」
「……………」
「………嫌…じゃ…………っつーか、ココ廊下だっての!!アイツ等来たらどうすんだよっ!場所考えろ!!」
「なら部屋なら良いのか?」
「!?…そ、そういう訳じゃ…」
「レイン」
「……………」
「俺の部屋に来るか?」
「…ぜってぇ行かなねぇ」
「何故だ」
「……………」
「ん?」
「……だってお前、何するか分かんねぇ」
「して欲しいのか?」
「なっ!!?んな訳ねぇだろ!!アホか!!大体俺は病み上がりだっつーの!!!」
「…俺も病み上がりなんだが」
「あんなことされた後に信用できる要素皆無だろ!!」
「…そんな、人を盛りのついた犬みたいに」
「おんなじだ!!」
「大丈夫だ、これ以上は何もしない」
「信用できるか!!」
「本当だ」
「ぜってぇ行かねぇ!」
「誓って何もしない」
「だから信用できねぇっつーの!」
「俺は嘘は言わない。今までだって、お前に嘘吐いたことなんてなかっただろう?」
「……………っ」
「レイン」
「……………」
「ダメか?」
「……………」
「……レイン」
「……………」
「……………」
「………〜〜〜〜っ…少し…だけだぞ」
「!」
「………、あークソッ!何でいつも…」
「…………クッ」
「笑うな!笑うなら行かねぇ!!」
「あ、いや、すまない!もう笑わない」
「ちくしょう…」
「レイン、来い」
「…………ん」
「…ちなみに」
「?」
「キスも禁止だぞ」
「それは無理だな」
「!!!!??」
続
レインは絶対ツンデレだと思うの(*´艸`)
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