ナイヴス×レインD 來羅
「あ゛ー…だりぃ…」
「一晩を一緒に過ごしただけでこうもハッキリ染つるとは…少し軟弱すぎないか?」
「変な言い方すんなっ!!つか誰のせいだよ誰の!!ゲホッゲホッ!」
「まぁ…風邪を移してしまったことに関してはすまないと思っている」
「だったら余計なコト言ってねぇで出てけ!寝かせろ馬鹿!!」
「それはできない。昨日言った筈だ、責任を持って看病すると」
「それがいらねぇっつってんの!」
「我儘を言ってないで大人しくしたらどうなんだ。ったく世話の焼ける…」
「だーかーらー…ゲホッ、ゴホッ!!………あー、ダメだ…マジで…しんどい…」
「ほら、言うことを聞かないから…」
「誰のせいだよ…」
「今先生から薬をもらって来るから、大人しく寝ているんだぞ」
「戻って来なくて良いっつーの…」
++++++++
「先生、おはようございます」
「おやナイヴス、おはよう。体調はもう良いのかい?」
「ええ、すっかり」
「それはよかった。で?何の用?もうすぐ診察時間だからね、こう見えて忙しいんだけど」
「あぁ、すいません。いや、風邪薬をいただけないかと」
「風邪薬?だって君は治ったんだろう?無闇に薬は飲まない方が良いよ?」
「いや、俺じゃなくて…その、レインが」
「レインが?」
「馬鹿は風邪引かないって言うのにね。あ、おはようナイヴスにーちゃん」
「おはよう、シャンタオ。昨日はわざわざ雑炊を作らせてすまなかった」
「あれくらいどーってことないよ。それより治って良かったね」
「あぁ」
「で?今度はレインが風邪を引いたのかい?」
「はい。…俺が染してしまったようで」
「…昨日あれからレインの姿が見えないと思ったら…そういうこと」
「すいません」
「いや、良いよ。彼がいようがいまいが私の仕事には何にも影響しないからね。
ま、この通り、私とシャンタオは忙しいから看病してくれると助かるけど」
「ええ、そのつもりです」
「じゃあよろしく頼むよ。シャンタオ、風邪薬出してあげて」
「はーい。あ、レインにーちゃん、雑炊とか嫌がるだろうから、リンゴ食べさせてあげて。
すりおろしたやつ。あと小まめに水分と。はい、コレ薬ね」
「ありがとう、シャンタオ」
「ああそうそう。早く治してあげたいなら、汗も小まめに拭いてあげること。必要に応じて着替えもね。勿論、下着も全部だよ」
「俺がですか!?」
「当たり前だろう?第一、フラフラの状態で着替えてる姿を見たら、君だって手を貸さずにはいられないだろう」
「それは…そうですが…その、下着までとなると、裸にさせないといけない訳で…」
「そうだよ。何を照れることがあるんだい?男同士なんだから。それに、君にとってレインの裸なんて今更だろう」
「…は?」
「ん?互いの裸なんて見慣れたもんなんじゃないのかい?」
「いや、あの、どういう…?」
「…あれ?君たち、身体の関係はまだなの?」
「なっ…!!子供の前で何言ってんですか!!」
「おやぁ?私の予想では、まぁ最悪遅くても昨日の段階でそういう関係になっていたのかと…」
「違います!大体、昨日俺は寝込んでたでしょう!!」
「風邪を引いて熱がある時こそ性欲が強まる人もいるからねぇ」
「だから!!子供の前で、アンタという人は!!」
「ん〜、そうだねぇ…まだだったんだとしたら…まぁ、君にとったら目に毒かもしれないね」
「は?」
「言っておくけど、レインは今、病人だよ?あまり無茶をさせないように!君もしっかり自制すること」
「当然です!っというより余計なお世話です!!!」
バタン!!!
「先生、あんまりナイヴスにーちゃんからかうの止めたら?」
「ん〜?だってねぇ、彼らは誰かが煽ってあげないと…ね?」
「どうせ自分のことしか考えてないくせに。あーヤダヤダ」
++++++++
(……とは言ったものの…)
「………すー…」
「…アレだけ吠えておきながら無防備な…」
「……すー…すー…」
「…熱いな、汗もすごい…。…着替えさせるか…?」
「レイン、レイン」
「……うー…」
「レイン、着替えるぞ」
「…ん…んー………なんだよ…?」
「汗が酷い。拭いてやるから服を脱ぐんだ」
「んー…」
「ほら、ベルト外すぞ」
「ん」
「レイン、踏んでる。腰を浮かせ」
「ん」
「こら、もたれ掛かるな。ほら、袖抜いて」
「ん…んー…?」
「これ取るぞ?」
「…ん?」
「…すごい汗だな。服びしょびしょだぞ。これじゃあ治るに治らない。ほら」
「ん?…んん??………っておいっ!!!」
「なんだ?」
「何脱がせてんだよ!!!」
「今更なんだ。汗をかいてるから身体を拭いてやると言っているんだ」
「なっ!!…自分でやるっつーの!!」
「突然飛び起きるな。フラつくぞ」
「テメェが――〜〜〜っ…」
「ほら、言わんこっちゃない」
「〜〜〜〜〜ッ」
「大人しく横になっていろ」
「………クソッ…風邪なんて引いてなけりゃ、お前なんて…」
「無理だろう?風邪を引いている俺に力で負けたんだからな」
「…うるせぇ」
「こんな細い身体で俺に勝とうとする方が間違っている。ほら、拭くぞ」
「……ん」
「………」
「………」
「レイン、髪を」
「ん」
「………」
「……んっ…」
「………」
「…ッ…」
「レイン?」
「な、なんでもねーよ!早く終わらせろ!」
「…わかった」
「……ッ………ぁ…」
「……………」
「………ッ!…」
「…大丈夫か?」
「…喋んなッ…ぅ…」
「……………」
「ぁ…!………んンッ…」
「………………」
「………………」
「…レイン」
「―――っ!!るせぇな!溜まってんだよ!!男なら解るだろ!!いちいち口にだすな!!気ぃ利かせろバカ!!!」
「…ただ拭いているだけだろう?」
「――ッ!!お、お前の手付きがやらしいんだよっ!!」
「心外だな。じゃあどう拭けば良いんだ」
「ばっ、やめッ…!」
「どうすればいい」
「ぁッ…ど、どうでも良いから早く終わらせろ!!」
「――――」
・
・
・
「っ…はっ…終わったんだろ…?」
「………」
「…早く服よこせ、寒いっつーの」
「………」
「おい、ナイヴス」
「…まだ終わってない」
「あ?――――っアッ!!」
「大人しくしていろ」
「てめ……!どこ触っ…あッ…ヤメっ…!!」
「すぐに済ませてやる」
「ふざけ…んなッ!!離せッ…!!」
「このままだと辛いのはお前だろう?」
「んっ…余計な…お世話…だ…!くッ…!」
「…………」
「んアッ…!」
「……レイン、声、」
「―――ッ!!!」
「…………」
「ふっ…くッ……!」
「…我慢するな」
「…誰がっ…んんッ…」
「…………」
「クソっ、何で…アッ!お前なんかに……ッ…!」
「…俺だからだろう?」
「意味わかん…ッ…ンっ…!」
「ハッキリ言って欲しいのか?」
「るせ…ハッ…!ん…喋んなッ…!」
「……強情だな」
「ッ…!アッ…くっ…やッ…!」
「……………」
「クソっ…ッ…!」
「無理するな、楽になりたいだろう?」
「んんっ…!ぅ…!」
「レイン…」
「アッ…!ばかや…くッ…!!」
「…………」
「ッ――、も、…無理…ッ!」
「イッて良いぞ?」
「アッ…!」
「……レイン」
「――――ッアア…!!」
・
・
・
「……………」
「………すー…」
「………はぁ…」
(やってしまった…)
「すー…すー…」
(…いや、ある意味俺は我慢した…!)
「ん………すー…」
(……まさに据え膳食わねば男の恥…状態だが…)
「………すー…」
(……………)
「…流石に、コレは、ナシだろう」
バタン
『あ、ナイヴスにーちゃん、良いところに』
『シャンタオか。どうした?』
『レインにーちゃん寝ちゃった?』
『あ、ああ』
『そっかぁ…んー、なら後でいいや』
『良いのか?』
『うん、レインにーちゃんも食べやすそうなご飯作ったから、じゃあ起きてからだね』
『わかった、ありがとう』
『ううん。あ、それと』
『なんだ?』
『ちゃんとシーツ洗っといてよね!』
『ッ!!!!?』
続
シャンタオに他意があるかは謎でち(´∀`)
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